BMWミニ R56 ATFチェンジ・オイルパンストレーナー(フィルター)を交換をします。
車両は約7万キロ走行車で初回交換になります。
BMWミニはATにレベルゲージ等がありません。
すべて下廻り作業になります
水平にジャッキアップ
ATオイルパンを外します
基本 ボルトは普通のボルトが使用されていますが、メンバーの上の1箇所だけトルクスが使用されています
エンジンを少し持ち上げた状態で平ラチェを使えば問題なく外せます
ドレンボルトを開けオイルパン内のATFを抜きますが、ドレンからは ほんの少ししか抜けません
下に廃油バットを置きオイルパンを外すと残りのATFが2リットル以上オイルパンに溜まっています
BMWミニはドレンボルト位置に「油面調整パイプ」が付いています。
パイプの上部がATFの油面アッパーになります(規定油温時、エンジンがかかっている状態で)。
規定量外のATFはパイプ上からドレンに排出される構造になっています
オイルパン清掃
鉄粉を吸い付けるマグネットも2個清掃します
ATFストレーナー・パッキン・締め付けカラーのセット
ディーラー指定部品使用
ストレーナー交換
ATF交換はオイルパンを数回外して行うので、古いパッキンのまま仮組みします
ATFはワコーズ プレミアムSを使用
オイル注入ポンプの先をドレンに刺さるようアタッチメント改造しておきます
ドレンの穴からATFを4リットル、ポンピング注入してドレンを締めます
エンジンを始動、ミッションの各レンジを30秒以上保持して1往復させます
エンジン停止、オイルパン脱着
1回4リッターを3セット作業します。
ここまで3循環で12リッター使用
最後にパッキンとスペーサーカラーを新品へ交換
トルクスボルトが付いていたメンバー上の外しにくい箇所は普通のボルトに入れ替えておきます
トルクスは外しやすい箇所に移します
最後に4リッター注入
合計16~17リッター使用
エンジン始動、AT操作後 暖気をします
ATFが規定油温(40度くらい)になったらエンジンをかけたままドレンを開けます。
ATFが油面調整パイプのアッパーになるまでオーバーフローさせて油量調整します。
ドレンを閉めて終了
同時作業でエンジンオイル・オイルエレメントを交換。
エレメントはBMWミニ純正使用
作業終了
ATの変速ショック・変速ラグが劇的にスムーズになりました